東海

産業の一大集積地であり、関東地方と関西地方に次ぐ経済規模を誇る東海。
こちらでは東海で暮す・働くうえで役立つ情報をご紹介いたします。

  • 東海で働く
  • 東海に住む

東海地域は、産業の一大集積地であり、自動車産業、航空産業、工作機械等製造業を中心としたグローバルトップ企業が本社を置いています。また、ニッチな分野でナンバーワンの企業も多くあります。製造業の他にも、運輸、商社、小売、サービス等あらゆる業種の企業が活動しています。農林水産業も盛んであり、花き類、ブランド牛、良質な木材にも恵まれています。

日本のほぼ中心に位置することから、東京、大阪はもちろん日本全国へのアクセスが容易です。太平洋に面し気候は温暖、日本アルプスから流れ出る水資源が豊かであり、観光分野においては、伊勢神宮、飛騨高山などが有名で、中世の史跡が多く、また、温泉、ゴルフ等、も楽しめます。

財政豊かな自治体や企業が多く、福祉が充実しており、子育てがしやすい環境でもあります。

グローバルに活躍をしてもよし、家族と共に過ごす時間を大切にすることもでき、ゆとりある生活のなかで、仕事に遊びに充実した毎日を過ごすことができます。

デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社
名古屋オフィス パートナー
青柳 拓志

エリア経済情報

東海地方の愛知県、静岡県、岐阜県、三重県の県内総生産を合計すると約74兆7,314億円であり、関東地方(茨城県/栃木県/群馬県/埼玉県/千葉県/東京都/神奈川県)、関西地方(滋賀県/京都府/大阪府/兵庫県/奈良県/和歌山県)に次ぐ経済規模を誇ります。

企業単位の売上高で見たとき、もっとも大きな産業となっているのは製造業で、卸売業・小売業、建設業、医療・福祉と続きます。特に製造業の比率が大きく、全国平均が24.4%であるのに対し、東海地方では39%と大きく上回っています。

なお愛知県と岐阜県を中心とする地域は「アジアNo.1航空宇宙産業クラスター形成特区」に指定されており、日本の航空機・部品生産や航空機体部品の製造において高いシェアを保持しています。今後さらに航空関連産業が発展すれば、東海地方の経済に好影響をもたらすのは間違いないでしょう。

  • エリア経済情報については、主に地域経済分析システム「RESAS」で公開されているデータを利用しています。

農業

東海地方の中で、農業産出額が約3,115億円で全国8位となっているのが愛知県です。品目別に見ると花が全国1位、野菜が5位、鶏卵が6位と全国でも上位に位置しています。

ただ業種別の割合で見ると、東海地方における売上高での農業・林業の割合は0.2%に留まり、全国平均(0.3%)を下回っています。

工業

東海地方においてもっとも大きな産業となっているのが製造業であり、売上高(企業単位)は約64兆4,261億円に達します。この製造業のうち、50%以上を占めているのが輸送用機械器具製造業で、自動車産業や航空産業が極めて大きな役割を果たしていることが分かります。

なお企業単位の従業者数で見ても、もっとも多いのは製造業(約159万人)であり、同地域における約4人に1人が製造業に従事していることになります。

商業

製造業に次いで、東海地方で売上高(企業単位)の占める割合が多いのは卸売業・小売業で、約47兆6,082億円の規模となっています。その中で約25%の割合を占めているのは建設材料、鉱物・金属材料等卸売業で、機械器具卸売業が14.4%で続いています。

産業別売上高シェア

産業別売上高シェアは、製造業、卸売業・小売業、建設業、医療・福祉の順になります。全国平均と比べたときに乖離が大きいのは金融業・保険業で、売上高シェアは1.4%に留まります(全国平均は7.7%)。

静岡県と愛知県、岐阜県、三重県で構成される東海地方は、中京工業地帯と東海工業地帯が位置する、日本有数の工業地帯です。2つの世界的自動車メーカーの拠点があるほか、それに関連して自動車部品メーカーの本社や工場も数多くあります。

織田信長と豊臣秀吉、そして徳川家康の三英傑を輩出した地としても有名であり、織田信長の天下取りの出発点として知られる清洲城や、徳川家康が生まれた岡崎城、金のしゃちほこで有名な名古屋城、そして国宝に指定された犬山城など、数多くの名城があります。東海道五十三次が整備された江戸時代以降は多くの人々がこの地を往来、現代では東海道新幹線や東名高速道路がその役割を受け継いでいます。

住宅情報

東海地方で最大の都市である名古屋市の家賃相場は、ワンルームで5万円前後、2LDKで8~10万円程度となります。特に人気があるのは名古屋市の中心部に所在する東区で、ワンルームは7~8万円、2LDKは12~14万円が相場になっています。

名古屋市と同じ政令指定都市である静岡県浜松市では、ワンルームで4万円前後、2LDKでは6~8万円程度となっています。

  • 家賃相場は各種賃貸情報サイトなどを調査し編集部にて独自に算出

交通情報

日本でもっとも利用者が多い新幹線である東海道新幹線が走っているほか、数多くの在来線もあります。また私鉄としては名古屋鉄道と近畿日本鉄道のほか、伊豆急行や岳南電車、静岡鉄道などがあり、名古屋市には名古屋市営地下鉄が走っています。

高速道路は日本有数の走行台数を誇る東名高速道路や中央自動車道、名神高速道があるほか、名古屋市およびその周辺地域には名古屋高速道路が整備されています。

空港は中部国際空港と静岡空港があります。中部国際空港における年間旅客数は約1,346万人で、大阪国際空港に次ぐ国内8位の旅客数となっています。

医療情報

国立病院機構に属する病院は、静岡医療センターや天竜病院、名古屋医療センター、東名古屋病院、東尾張病院、三重病院、鈴鹿病院、三重中央医療センターなどがあります。

人口10万人あたりの一般病院数の順位を見ると、愛知県(45位)、静岡県(44位)、岐阜県(40位)、三重県(38位)と、いずれの県も全国平均を大きく下回っている状況です。また人口10万人あたりの医療施設に従事する医師数を見ても、愛知県の38位など各県ともに平均を下回っています(総務省「統計でみる都道府県のすがた」(2021年))。

介護情報

東海地方の65歳以上10万人あたりの老人ホーム数の順位は、岐阜県が28位、静岡県が37位、愛知県が29位、三重県が23位でした。

同じく介護老人福祉施設数は、三重県が5位と充実しているのに対し、愛知県は47位で最下位となっています(総務省「統計でみる都道府県のすがた」(2021年))。

教育情報

東海地方には、名古屋大学と名古屋工業大学、静岡大学、岐阜大学、三重大学といった国立大学があります。また公立大学、私立大学の数も多く、幅広い選択肢があると言えます。

可住地面積100km2あたりの小学校および中学校、高等学校数の全国順位は、各県の面積の広さが影響し、いずれも下位に位置している状況です。特に子どもを連れて移住するなどといった場合は、学校へのアクセスを考慮したいところです(総務省「統計でみる都道府県のすがた」(2021年))。

レジャースポット

東海地方にはテーマパークやレジャースポットが数多くあります。人気がある施設としては、ナガシマスパーランドや志摩スペイン村、名古屋港シートレインランド、レゴランドジャパンなどが挙げられます。

自動車産業が発達している地域ということもあり、東海地方には鈴鹿サーキットと富士スピードウェイという2つの世界的なサーキットがあります。特に鈴鹿サーキットにはさまざまな乗り物が楽しめる遊園地があり、家族で楽しめます。

  • 東海で働く
  • 東海に住む