甲信越・北陸

日本海に面して美しい海の景色と新鮮な海の幸を味わえる北陸。
山々に囲まれ、豊かな自然やリゾート地などが味わえる甲信越。
こちらでは甲信越・北陸で暮す・働くうえで役立つ情報をご紹介いたします。

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新潟県は、全国随一の米どころであり農業王国のイメージがありますが、お米を原料とする米菓や日本酒等の食品、燕三条地域の金属製品、石油燃焼器具など、製造業も豊富です。また、政令指定都市である新潟市は本州の日本海側最大の都市であり、国際空港や、新幹線、高速道路網が整備されて、各地とのアクセスが容易であることから、継続的に発展しています。

山、川、海といった自然に恵まれた環境にありながら、交通の便がよく、また、おいしいお米、新鮮な魚、日本酒など食にも恵まれており、新潟県は生活環境としてもすばらしいと実感しています。このような恵まれた環境の中、希望する仕事に従事できることは、この上ない幸せではないでしょうか。

新潟県としては、県内産業のデジタル化の推進により、さらなる産業の育成を進めようとしていますが、当該施策の担い手不足もありますので、そのような人材のニーズがますます高まることが予想されます。

有限責任監査法人トーマツ
新潟事務所 パートナー
石尾 雅樹

エリア経済情報

北陸は富山県や新潟県で重工業が発達しているほか、石川県には世界的に有名な建設機械メーカーがあるなど工業が盛んな地域となっています。また福井県には軽工業や繊維業のメーカーが数多くあります。長野県や山梨県で多いのは精密機械産業で、電子部品・デバイスなどの生産が行われています。

業種別の売上高の分類を見ると、もっとも多いのは卸売業・小売業で、それに製造業、建設業、医療・福祉が続きます。

ほかの地方と同様、甲信越・北陸地方においても今後の経済において大きなポイントとなるのは人口でしょう。同地方の2010年の国勢調査での人口は約845万人でしたが、2019年の推計人口は約803万人で40万人以上減少しています。経済を維持・発展していく上では、言うまでもなく人口流出を抑え、外部からの流入を如何に増やすかが鍵となるでしょう。

  • エリア経済情報については、主に地域経済分析システム「RESAS」で公開されているデータを利用しています。

農業

特に北陸地方は日本の代表的な穀倉地帯であり、特に新潟県は米の生産量で全国トップとなっています。農業産出額を見ても北陸地方は米の占める割合が大きく、米の産出額で見ても新潟県は全国1位となっています。果実類の生産が盛んなのは長野県で、青森県に次ぐ全国2位の産出額となっています(農林水産省「令和元年 農業産出額及び生産農業所得(都道府県別)」)。

甲信越・北陸地方における農業・林業の売上高は約3,810億円であり、同地方における0.6%の割合を占めています。

工業

甲信越・北陸地方の工業領域での出荷額構成で、もっとも大きい割合を占めているのは生産用機械器具製造業で、電子部品・デバイス・電子回路製造業、化学工業、食料品製造業が続きます。なお常用従業員数で見た場合、食料品製造業が91,941人で、生産用機械器具製造業に続く2位となり、大きな雇用の受け皿となっていることが分かります。

商業

甲信越・北陸地方における企業単位の売上高において、もっとも大きな割合を占めているのは約18兆9371億円の卸売業・小売業で、企業数も6万7,684社でトップとなっています。また全国と比較すると、宿泊業・印象サービス業や、生活関連サービス業・娯楽業の割合も大きくなっています。

産業別売上高シェア

甲信越・北陸地方の産業別売上高シェアは、卸売業・小売業がトップですが、2位の製造業との差は約2兆円ほどであり大きな差はありません。3位は約6兆4,462億円の建設業、4位は約5兆5,789億円の医療・福祉です。

富山県と石川県、福井県、そして新潟県、長野県、山梨県の6つの県で構成されるのが北陸・甲信越地方です。

日本海に面した北陸は豪雪地帯として有名で、多くの市や町が特別豪雪地帯・豪雪地帯に指定されています。この雪を利用した大規模なスキー場も多く、特に越後湯沢や妙高高原といった大規模スキー場には多くの人々がスキーを楽しみに訪れています。

内陸の山梨県と長野県には多くの丘陵や山脈があり、自然を活かしたリゾート地も少なくありません。特に梓川上流にあり、穂高岳や槍ヶ岳などへアクセスする際の起点となる上高地や、避暑地として有名な軽井沢には多くの観光客が訪れています。

住宅情報

甲信越・北陸でもっとも人口の多い新潟市の場合、ワンルームで4~5万円、2LDKでは6~8万円が相場になっています。なお人気が高いのは新潟市中央区で、2LDKとなると12~13万円前後の物件も少なくありません。

長野県の長野市や松本市も家賃相場が高めの地域で、いずれもワンルームは6万円前後、2LDKであれば7~8万円が相場です。ただ、それ以外の地域では家賃を大幅に抑えられることもあります。自分や家族のライフスタイルを見極め、最適な土地を選びましょう。

  • 家賃相場は各種賃貸情報サイトなどを調査し編集部にて独自に算出

交通情報

鉄道網には、東京駅と金沢駅を結ぶ北陸新幹線、そして東京駅から新潟駅までつながる上越新幹線があるほか、信越本線や羽越本線、中央本線、高山本線などがあります。高速道路には関越自動車道や磐越自動車道、中央自動車道、上信越自動車道などが整備されています。

甲信越・北陸でもっとも大きな空港は小松飛行場(通称:小松空港)で、旅客定期便は2021年3月時点で東京(羽田)と札幌(新千歳)、福岡、那覇、ソウル、上海、台北の7路線が運行しています。

医療情報

国立病院機構に属する病院としては、富山病院や北陸病院、金沢医療センター、敦賀医療センター、新潟病院、まつもと医療センター、甲府病院などがあります。

人口10万人あたりの一般病院数の全国順位を見ると、富山県の12位を筆頭に、福井県が18位、石川県が19位、山梨県が21位となっています。人口10万人あたりの医療施設に従事する医師数において、甲信越・北陸でもっとも順位が高いのは石川県で12位、その次が21位の富山県です(総務省「統計でみる都道府県のすがた」(2021年))。

介護情報

65歳以降人口10万人あたりの老人ホーム数において、甲信越・北陸でもっとも多いのは石川県で75.7カ所(22位)、もっとも少ないのは山梨県で46.8カ所(45位)でした。

同じく65歳以上人口10万人あたりの介護老人福祉施設数を見ると、29.9カ所の福井県が甲信越・北陸でトップ、全国でも7位と上位に位置しています。それに続いたのは新潟県で、29.1カ所で全国11位でした(総務省「統計でみる都道府県のすがた」(2021年))。

教育情報

国立大学としては、新潟大学や富山大学、金沢大学、北陸先端科学技術大学院大学、福井大学、山梨大学、信州大学などがあります。

対象年齢人口10万人あたりの小学校と中学校、高校の数において、甲信越・北陸の各県は全国水準と同等、あるいはそれを上回っています。

0~5歳人口10万人あたりに対する保育所等の数や認定こども園の数も多く、特に石川県の認定こども園数は406.3カ所で全国2位、福井県も324.7で4位となっています(総務省「統計でみる都道府県のすがた」(2021年))。

レジャースポット

日本三大名園として有名な兼六園や日本最大級のアーチ式ドーム型ダムである黒部ダム、44体もの恐竜全身骨格が見られる福井県立恐竜博物館など、北陸にはお出かけスポットがたくさんあります。世界文化遺産に登録されている、富山県の五箇山も訪れてみたい場所の1つです。

甲信越地方は山岳リゾート地である上高地や、多くの人が避暑に訪れる軽井沢が有名。広大な自然が生み出す景色を堪能することができます。山梨県には富士山があり、周辺には多くの観光スポットもあります。

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